【8月17日 CGTN Japanese】中国が建設した最大の国際海上石油プラットフォームで、サウジアラビア沖に設置されるマーゼン石油・ガス集中輸送プラットフォームが12日、山東省青島で完成し、引き渡されました。これは、中国の大型海洋石油・ガス設備の建造技術が画期的な進歩を遂げたことを示しています。

 重さ1万7000トン以上の同プラットフォームは、現在建設中の石油・ガス集中輸送プラットフォームとして世界最大のもので、山東省青島国際化ハイエンド設備製造基地で、34カ月の建造期間を経て、12日に正式に引き渡されました。今月末には大型輸送船に載せ、6400海里離れた海域に輸送・設置される予定です。 

 マーゼン石油・ガス集中輸送プラットフォームは、主に採掘された石油とガスを集めて陸地に輸送して処理します。大型パイプマニホールド、パイプライン洗浄、化学処理、操作制御などの複雑なシステムから構成されます。甲板の面積はバスケットボールのコート15面分に相当し、高さは24階建てを超え、油田群全体の石油・ガス集約センターのハブであり、対外輸送の重要な通路です。年間原油2400万トンと随伴ガス74億立方メートルを集約輸送でき、石油・ガス輸送能力は世界の上位にランキングされます。プラットフォームの規模やパイプタイプのサイズ、システムの複雑性などはいずれも世界同様のものの記録を更新しています。

 マーゼン油田全体が操業を開始すると、原油の年間生産量は2400万トンに達する見込みです。マーゼンとは、サウジアラビア東部州ガワール地区にある地名です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News