半年で801億6000万件、中国宅配便業界の新たな活路とは
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【8⽉14⽇ Peopleʼs Daily】中国での今年上半期における宅配便取扱量は前年同期比23.1%増の801億6000万件だった。国家郵政局発展研究センター産業経済研究部の王岳含(Wang Yuehan)主任は、「中国では経済が回復しつつあり、消費需要が活力を保っています。内需拡大と成長安定を目指す一連の政策によって、今年に入ってからは宅配業の発展は良好です」と説明した。
上半期の宅配市場は活気に満ちていた。1日の最大取扱量は5億8000万件を超えた。宅配便の売上高は前年同期比15.1%増の6530億元(約13兆2000億円)だった。
新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の輪台県(Bugur)で朝に収穫されたアンズは午後には空港に運ばれ、翌日には北京(Beijing)の消費者の食卓に上る。輪台県ではアンズの出荷の最盛期だ。アンズは物流業者の中通快遞(ZTO Express)による「中通飛快」を利用して、北京、上海(Shanghai)、広州(Guangzhou)などに最速で翌日に配達される。中通快遞の物流網がカバーする中国全国の村数は今年6月時点で前年同月比11.1%増の17万6000超に達した。宅配便業者の農村部進出は、都市に向けての農産物の出荷を大いに支援し、農村部の振興に貢献している。
海外での物流施設の建設も続いている。多くの国で越境宅配便用倉庫が新たに稼働するか拡張されている。これらの倉庫は、越境ネット通販で注文を受けた場合、より迅速に商品を届けるためのものだ。また貨物機も増便し、国際航路が40路線以上利用されている。陸上では中央アジアを経由して欧州に到達する中欧班列が盛んに運行され、中ロ間の越境専用列車が運行を始めた。海では米国西海岸への海上輸送ルートが利用されている。上半期にはさまざまな海外進出ルートが追加され、国際輸送能力は着実に強化された。
王主任によると、宅配便業者は上半期、海外市場を拡大し続け、越境サービスの発展を加速させて貿易の往来を密にするとともに、業界の成長の余地を広げた。業界は物流網全体の資源を統合し、多様化した配送ニーズに効果的に応えながら、消費需要の拡大を支えたという。
物流業者の京東物流(JD Logistics)は人工知能(AI)を倉庫、集荷、運搬、配送などの多くの段階に応用している。現在までに物流AIモデルは累計で3000万回以上用いられ、累計で4億件以上の顧客住所が分析処理された。物流業者の円通(YTO Express)の配達員は地図関連や音声認識などのAI技術に支えられ、スマートコール機能を通じて消費者と配送の詳細を事前確認することができる。
スマート監視、スマート安全検査などの投入により作業効率と安全レベルが向上しつつある。ドローンは農村部などへの末端配送の有力な補充手段だ。ビッグデータ、クラウドコンピューティング、デジタルツインなどの応用を強化し、業務のデジタル化を推進する。宅配業者は上半期、科学技術研究開発に力を入れ、データを活用することで新たな質の生産力を育成し、発展の原動力を大いに強化した。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News