【8月17日 CGTN Japanese】中国国家エネルギー局によると、中国の充電インフラの規模は今年に入ってから拡大し続けており、EV充電スタンドの台数は1000万の大台を突破しました。

 最新のデータによると、全国の充電スタンドの台数は7月末現在で前年同期比53%増の1060万4000台に達しています。

 新エネルギー車の急速な普及に対応し、老朽化した居住区での充電難問題を緩和するため、浙江省杭州市や上海市などの都市ではシェア式充電ステーションの設置に力を入れており、スマート充電や充電ロボット(充電器を搭載したロボットが自律的に移動するなどして、充電を行う充電設備)により、充電スタンドの利用効率はこれまでの4倍になりました。

 また、長距離移動に伴う都市間充電需要に応えるため、南西部の四川省成都市や重慶市などでは高速道路にスーパー充電ステーションを整備し、最速で「1秒で1キロ分」の充電が可能です。全国の高速道路のサービスエリアには現在までに累計2万7200台の充電スタンドが設置され、全国の各省・直轄市・自治区のほぼすべてをカバーしています。

 同時に、新エネルギー自動車の農村部への普及を推進するため、県と郷での充電インフラ整備が加速しており、現在までに全国の3分の1以上の省・直轄市・自治区ですべての郷と鎮に充電施設が設置済みです。そのうち、東部江蘇省南京市溧水区や南西部雲南省玉渓市などではすべての村に設置済みだということです。

 中国国家エネルギー局は次の段階の取り組みとして、農村部の公共充電・換電インフラの充足を加速させるとともに、コミュニティでの統一設置・管理、モバイル充電などの新技術、新モデルの試験運用に力を入れ、高品質な充電インフラシステムの構築を加速させるとしています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News