セーヌ川泳いだ選手が体調不良 パリ五輪閉会式で旗手務められず
発信地:パリ/フランス
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【8月13日 AFP】パリ五輪の競泳男子で二つのメダルを獲得したアイルランドのダニエル・ウィフェン(Daniel Wiffen)が、セーヌ(Seine)川で実施された水泳オープンウオーター(OWS)出場から2日たった12日、パリ市内の病院に駆け込んだと明かした。
800メートル自由形で金メダル、1500メートル自由形で銅メダルを獲得したウィフェンは、アイルランドの旗手を務める予定だった11日の閉会式に姿を現さなかった。
X(旧ツイッター)への投稿でウィフェンは「連絡をくれた皆さんに感謝します。昨夜、旗手を務める機会を逃してしまい、とても残念です。きのうは病気で体調が思わしくなく、急いで病院に向かいました。治療を受けており、今は気分は良くなっています」とつづった。
ウィフェンは10日に行われたOWSでセーヌ川を10キロ泳ぎ、18位だった。
ウィフェン自身は体調不良とセーヌ川の水を関連付けておらず、大会組織委員会も健康問題をそのまま川のせいにすべきではないと強調している。
7月31日にセーヌ川で行われた男子と女子のトライアスロンに参加した100人以上の選手のうち、少なくとも3選手はレース後に体調不良を訴えている。
仏当局はセーヌ川の水質改善のために、14億ユーロ(約2250億円)を費やし下水と雨水の処理施設を改良したが、大会期間中は水質問題に悩まされた。激しい雨などにより未処理排水が水路に流出したため、セーヌ川は何度も検査で不合格となり、予定されていた11日間の競技やトレーニングのうち青信号が出たのはわずか5日間だけだった。(c)AFP