【8月13日 AFP】パリ五輪のボクシング女子66キロ級で、性別騒動に揺れる中で金メダルに輝いたアルジェリアのイマン・ヘリフ(Imane Khelif)が12日、母国に凱旋(がいせん)し、他のメダリストたちとともに英雄的な歓迎を受けて「この国の女性のための勝利」だと胸を張った。

 首都アルジェの空港ではこの日、ヘリフとともに、体操女子種目別段違い平行棒で金メダルを獲得したカイリア・ヌムール(Kaylia Nemour)と、陸上男子800メートル銅メダリストのジャメル・セジャティ(Djamel Sedjati)が、待ち構えていたファンに向けてそれぞれのメダルを掲げた。

 観衆から「タヒア、イマン(イマン万歳)」の大合唱で迎えられた25歳のヘリフは、「答えは各試合の結果に示されている」「私は自分のパフォーマンス、女性全般の存在感、そしてとりわけアルジェリア人女性の強さを示したかった」と語った。

 また、今回の騒動を「執拗(しつよう)なキャンペーン」と呼び、「この試練の中で私を支え、力を与えてくれたアルジェリアの人々に感謝」したいとコメント。さらに、「アルジェリア人女性は、世界全体の模範でありモデルだ」とし、「神に感謝している。私たちはアルジェリアの名誉を回復し、仏パリでアルジェリア国旗を掲げた。それは最も重要なことだ」と語った。(c)AFP