【8月12日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は11日に放送された米CBSテレビのインタビューで、大統領選から撤退したのは、民主党内からの圧力と、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領を打ち負かさなければならないという決意からだと明らかにした。バイデン氏がテレビインタビューに応じたのは、大統領選撤退後初めて。

 インタビューは先週、ホワイトハウス(White House)で収録された。バイデン氏は、弱々しいが説得力のある口調で、トランプ氏との候補者討論会で失態を演じたのを改めて認めつつも、健康面に関しては「深刻な問題はない」と強調した。

 しかし、「民主党の両院議員の中には、私が彼らの選挙戦にとって不利になると考える人々もいた」「私が大統領選にとどまれば、そのことが話題にされるという懸念を持たれていた」と話した。

 民主党の重鎮ナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)前下院議長がバイデン氏の選挙戦支持継続を明言しなかったことで潮目が変わったというのが大方の見方だが、これについてバイデン氏は、「ペロシ氏の発言が話題にされ、本筋から外れて妨げになると思った」と述べた。

 その上で、「私にとって今なお重要な問題は、冗談ではなく、この国の民主主義を維持することだ」と主張。

「私には、この国への義務がある。私たちにできる最も重要なことだ。それは、必ず、絶対にトランプ氏を打ち負かさなければならないということだ」と訴えた。

 また、民主党候補のカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領については、「私にできることで、カマラが最も助けが必要だと思うことは何でもする」と明言した。(c)AFP