チャイルズの「銅」無効、米体操連盟がCASに異議 パリ五輪
発信地:パリ/フランス
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【8月12日 AFP】パリ五輪の体操女子種目別ゆかで、もともと米国のジョーダン・チャイルズ(Jordan Chiles)が獲得していた銅メダルを4位だったアナ・バルボス(Ana Barbosu、ルーマニア)に授与することが決まった件で、米国体操連盟(USA Gymnastics)は11日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てたと明かした。
ゆか決勝では、チャイルズの演技後に米国側が採点の見直しを要求した結果、13.666点だった得点が13.766点に変更されて同選手が5位から3位に浮上。13.700点を出して銅メダルを獲得したと思っていたバルボスは、4位に転落した。
その後、ルーマニア側からの提訴を受けたCASは、米側の採点見直しの要求は規定の1分以内を4秒過ぎて行われていたとし、チャイルズの得点を引き上げ前に修正すると裁定。これを受け、国際オリンピック委員会(IOC)は11日、バルボスに銅メダルを授与すると発表していた。
これに対して米国体操連盟は同日、採点の見直しを得点掲示の47秒後に求めていたことを示す証拠映像をCASに提出したと発表し、CASに裁定の修正と当初の得点13.766点の復活を要求したとした。
IOCの広報担当者はAFPに対し、「現在ルーマニアの五輪委員会と連絡を取り、メダル授与式について協議している。米国の五輪委員会とも連絡を取り、銅メダルの返還について協議している」と話している。(c)AFP