【8月11日 AFP】パリ五輪のボクシング女子66キロ級金メダリストで、大会期間中に性別をめぐる騒動に揺れたイマン・ヘリフ(Imane Khelif、アルジェリア)が、オンラインハラスメント(ネット上の嫌がらせ)を受けたとしてフランスで告訴した。同選手の担当弁護士が10日に明かした。

 弁護士は「ボクサーのイマン・ヘリフは正義と尊厳、名誉のための新たな闘いに乗り出すことを決めた」と発表し、悪質なオンラインハラスメントを受けたためパリ検察に告訴状を提出したと明かした。弁護士は、ヘリフが受けた「不当なハラスメント」は「五輪に最大の汚点」を残すものだと話している。

 ヘリフは10日の女子57キロ級決勝で金メダルを獲得した林郁婷(Lin Yu-ting、台湾)とともに、昨年行われた女子世界選手権(2023 IBA Women's World Boxing Championships)の性別検査で失格となったが、国際オリンピック委員会(IOC)によって今大会の出場を認められたことが大きな物議を醸している。(c)AFP