市民とともに横断歩道を渡る自動運転配送ロボット=現代自動車グループ(c)KOREA WAVE
市民とともに横断歩道を渡る自動運転配送ロボット=現代自動車グループ(c)KOREA WAVE

【08月10日 KOREA WAVE】韓国の現代自動車・起亜自動車は9日、京畿道義王市(キョンギドウィワンシ)の横断歩道で、自動運転配送ロボットの横断歩道走行実証実験に成功した。

実験は、現代自動車・起亜自動車の自動運転配送ロボット「ダリデリバリー(DAL-eDelivery)」が、交通システムと連動して信号情報を認識し、横断歩道を安全に横断するシナリオで実施された。

昨年10月19日に「道路交通法」、同11月17日に「知能型ロボット開発や普及促進法」がそれぞれ改正、施行されたことにより、運行安全認証を受けて保険に加入した屋外移動ロボットは、歩行者と同じ権利を持てるようになった。

この日の実証は、関連法の改正後、ロボットが交通信号情報を活用して横断歩道を渡る最初の実験という点で、意味が大きかった。

政府レベルのリアルタイム交通信号情報共有体系が稼動することにより、今回の実証を手始めに全国どこでも自動運転ロボットを活用した屋外配送サービスが可能になる。

横断歩道を渡る自動運転配送ロボット=現代自動車グループ(c)KOREA WAVE
横断歩道を渡る自動運転配送ロボット=現代自動車グループ(c)KOREA WAVE

現代自動車・起亜自動車は今回の技術実験のため、ロボティクスラボのロボット管制システムと警察庁が提供する「リアルタイム交通信号収集提供システム」を連携させ、交通信号に合わせてロボットを制御できるよう技術開発を終えた。

管制システムが交通信号情報に基づいて信号機の点滅順序と待機時間などをあらかじめ計算し、移動時間短縮のための最適な経路をロボットに指示する。ロボットは自動運転技術をもとに人または障害物を回避して経路を移動し、同時に管制システムの指示に従って横断歩道を渡る。

また、ロボット管制システムは複数のロボットも管制できる。複数台のロボットが同時に運用されても問題なく信号情報を確認し、交差点を横断できるなど自由な拡張が可能だ。

また、信号システムにエラーが発生しても、ロボット自ら現場の信号情報を確認することができ、安全に移動できる。

現代自動車・起亜ロボティクスラボ関係者は「ロボット知能社会構築のためには基盤インフラの整備が必須だ。政府と協力を続け、誰もが安全にロボット技術を利用し、社会的利便性の増進に寄与できるようにする」と語った。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News