メッシさんの邸宅、環境活動家の標的に スペイン
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【8月7日 AFP】サッカー界のスター選手、リオネル・メッシ(Lionel Messi)さんが地中海に浮かぶスペインのリゾート地、イビサ(Ibiza)島に所有する別荘が6日、気候変動に抗議する環境活動家らの標的となり、スプレーで外壁に落書きされる被害に遭った。
スペインの環境団体「フツロ・ベヘタル(Futuro Vegetal)」は、イビサ島の西海岸にあるメッシ邸前で「地球を救え、金持ちをやっつけろ、警察をなくせ」と書かれた横断幕を持って立つメンバー2人を撮影した動画を公開。 活動家らはさらにメッシ邸の白い外壁に赤と黒の塗料を吹き付けた。
同団体は声明を発表し、メッシ邸は「違法建築」だと主張。「気候危機における富裕層の責任」を示すために行動を起こしたことを明らかにした。また、国際NGOオックスファム(Oxfam)が昨年発表した報告書を引用し、2019年に世界の上位1%の超富裕層と、最貧困層の3分の2の炭素排出量は同程度だったと指摘した。
この行動に対し、メッシさんの祖国アルゼンチンのハビエル・ミレイ(Javier Milei)大統領は、X(旧ツイッター)で怒りの声を上げた。「気候変動を止めるためとして富裕層を攻撃し、警察を廃止しようとする共産主義者たち」を非難するとし、 「この卑劣で異常な事件に対し、メッシの家族に同情する」と述べた。またスペインのペドロ・サンチェス(Pedro Sanchez)首相に対し、同国に住むアルゼンチン人の安全を保証するよう求めた。
現在、米メジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミ(Inter Miami)に所属するメッシさんは、2022年にスイスの実業家から約1100万ユーロ(約17億6000万円)でこの物件を購入したと報じられている。
スペインメディアによると、この邸宅はいくつかの部屋が許可なく建設されており、居住可能なことを示す自治体の証明書が発行されていなかったとされる。(c)AFP