【8⽉10⽇ Peopleʼs Daily】外国資本の中国進出についてのネガティブリストとは「否定のリスト」だ。逆に、このリストに記載のない業種や項目ならば、中国に進出することが「肯定」されている。中国側当局の許可などを、改めて取り付ける必要はない。

 中国は2013年に上海自由貿易試験区(Shanghai FTZ)を開設する際に、同試験区への外資進出についてのネガティブリストの方式を導入した。2015年には他の自由貿易試験区にも導入した。自由貿易試験区以外にも、2016年には4省市でネガティブリスト方式が試験導入され、2017年には15省市に拡大され、2018年には全国版の市場参入ネガティブリストが導入された。

 ネガティブリストは縮小され続けてきた。例えば2018年版外資参入ネガティブリストでは、2022年までに自動車業界での外資の持株比率制限と合弁企業の数を2社までに制限する措置を撤廃すると明記した。

 BMWグループは2018年10月、中国企業の華晨汽車(Brilliance Auto)と、合弁会社である華晨BMWの株式の25%を取得する契約を締結した。同契約は2022年版ネガティブリストの施行に伴い履行され、BMWグループは華晨BMWの持株比率を75%に引き上げた。BMWは2024年になり遼寧省(Liaoning)瀋陽市(Shenyang)にある生産基地への200億元(約4130億円)の追加投資を発表した。中国は製造業分野での外資参入制限を全面撤廃するとすでに発表している。

 サービス業分野での開放も加速している。今年3月には、スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered)系で中国初の新設外商独資証券会社であるスタンダードチャータード証券(中国)が営業を開始した。スタンダードチャータード銀行(中国)の張暁蕾(Zhang Xiaolei)頭取によると、中国は数年間にわたってグループの全世界の収益源として全世界で最も大きく貢献しており、中国の今後の開放についても大いに期待するという。

 習近平(Xi Jinping)国家主席は2020年11月の第3回中国国際輸入博覧会(輸入博、CIIE)に際して、「中国は自由貿易試験区や自由貿易港にけん引効果を発揮させ、越境サービス貿易ネガティブリストを導入する」と述べた。関連するリストの発表はその8か月後だった。

 商務部は今年になり、全国版と自由貿易試験区版の越境サービス貿易ネガティブリストを発表した。このことで、越境サービス貿易の開放システムが形成されつつある。今年1~5月に、中国で新設された外資投資企業は前年同期比で17.4%増加した。

 最初のネガティブリストには190項目の記載があったが、現在では全国版が31項目、自由貿易試験区版では27項目だ。中国はネガティブリストを縮小することで、制度型開放を着実に拡大し、市場参入をさらに拡大することで、より市場化され、法治化され、国際化されたビジネス環境を形成し続けている。中国はこのことで、世界の国々により広範な市場での機会を提供し、より多くの協力とウィンウィンの機会をもたらしつつある。(c)Peopleʼs Daily /AFPBB News