【8月6日 CNS】社区(コミュニティー)食堂と高齢者食堂は、元々高齢者支援のために始まったが、近年ではその発展に伴い、幅広い年齢層の人びとを引きつけている。8月3日、海南省(Hainan)海口市(Haikou)の「一方養老」コミュニティ食堂の国興院では、食堂のカウンター前に長い列ができ、その中には若者や中年の姿も多く見られた。

 食堂に入ると、清潔で整った環境と多様なメニューが目に入る。多くの若者は、コミュニティ食堂の料理が美味しくて安価であり、家庭料理のような親しみやすさがあってコストパフォーマンスが高いと感じている。毎日ここで食事をする若者も多いという。

「一方養老」コミュニティー食堂国興院の責任者によると、食堂の一日の平均利用者数は約130人で、そのうち約7割が若者や中年層だという。メニューは高齢者と若者の栄養と味の好みに対応しており、食事の時間帯も高齢者と若者で分けている。食堂は高齢者向けの食事サービスだけでなく、交流や休憩のための施設も提供し、高齢者の心身の健康を促進している。

 海口市民政局の提供するデータによると、現在、海口市には合計61の高齢者食堂(配食サービス拠点)があり、町や地区で完全にカバーされている。基本的に「市内のコミュニティーでは15分、郊外では30分」の配食サービスネットワークが形成されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News