【8月5日 AFP】2週間にわたり山火事が続くカナダ西部で、消火活動に当たっていた24歳の消防隊員が死亡した。連邦警察が4日、発表した。

 この消防士は、アルバータ(Alberta)州の人気観光地ジャスパー(Jasper)近郊で発生した山火事の最初の犠牲者となった。同州カルガリー(Calgary)の出身で、名前は公表されていない。

 王立カナダ騎馬警察(RCMP)の発表によると、消防士は3日午後、ジャスパーの北東で消火活動中に倒木に当たり重傷を負った。

 国立公園を管理する連邦機関「パークス・カナダ(Parks Canada)」は、消防士がヘリコプターと救急輸送機で病院に搬送されたものの、後に死亡が確認されたと発表した。

 現在、約700人の消防隊員が消火活動を続けている。

 この地域は深刻な干ばつに見舞われており、山火事の原因は2間前の雷だとされている。
 
 すでに約3万4000ヘクタールが焼けており、年間250万人の観光客が訪れるジャスパーの目玉である豊かな森の少なからぬ面積が失われた。

 山火事は依然、制御不能で、過去100年でジャスパー国立公園(Jasper National Park)で発生した山火事としては最大規模となっている。当局は、今後数か月間にわたり燃え続ける可能性があるとしている。(c)AFP