マリンが涙の負傷棄権 決勝目前で悲劇 パリ五輪バドミントン女子
発信地:パリ/フランス
このニュースをシェア
【8月5日 AFP】パリ五輪は4日、バドミントン女子シングルス準決勝が行われ、リオデジャネイロ五輪金メダルのカロリナ・マリン(Carolina Marin、スペイン)は右膝を痛め、涙ながらに途中棄権した。
中国の何冰嬌(He Bingjiao、ヘ・ビンジャオ)と対戦したマリンは、第2ゲーム中盤に負傷してコートに倒れ込み、数分間そのまま起き上がれなかった。その後立ち上がり、サポーターを着けて一度は試合を続行したがほとんど動けず、直後の2ポイントを落として再びコートに倒れた。激しい痛みに襲われ、その場で泣き崩れた。
試合後は車いすを拒否し、足を引きずりながらアリーナを後にした。会場の観客からは大きな拍手が送られた。悲劇に胸を痛め、涙を流すファンも多くいた。
マリンは第1ゲームを21-14で先取すると、けがをした時点で第2セットも10-6とリードし、リオ大会以来の五輪決勝進出に近づいていた。
前回の東京五輪では大会前の優勝候補に挙げられていたが、開幕数か月前に膝の前十字靱帯(じんたい)を負傷し、出場を逃していた。
コーチのフェルナンド・リバス氏は試合後、「彼女は痛みに苦しんでいた。すでに経験したことのある感覚だった」と話し、マリンが再び同様の重傷を負った可能性があることを示唆した。
何は決勝で世界ランキング1位の安洗塋(An Se-young、アン・セヨン、韓国)と対戦する。(c)AFP
