【8月4日 AFP】パリ五輪は4日、ボクシング女子57キロ級準々決勝が行われ、性別をめぐる問題の渦中にある台湾の林郁婷(Lin Yu-ting)は快勝を収め、銅メダル以上を確定させた。

 女子66キロ級に出場するアルジェリアのイマン・ヘリフ(Imane Khelif)とともに、今大会で性別騒動に身を置く林は、ブルガリアのスベトラーナカメノバ・スタネバ(Svetlana Kamenova Staneva)に判定5-0で勝利し、準決勝に進出した。

 殺伐とした雰囲気での激しい一戦を終えた後、スタネバは観客に向かって指でXのサインを示し、明らかに怒った様子で記者団のインタビューを拒否した。一方でスタネバのコーチは、「私はXXです。女性のスポーツを救おう」と記された紙を手にしていた。通常、男性はXY染色体を持ち、女性はXX染色体を持っている。

 林とヘリフは、昨年インドで行われた女子世界選手権(2023 IBA Women's World Boxing Championships)の性別テストで失格となったが、パリ五輪では女子種目の出場資格が認められている。

 ヘリフも3日に行われた準々決勝で勝利を収め、銅メダル以上が確定している。(c)AFP