【8月3日 AFP】パリ五輪は2日、競泳の決勝種目が行われ、地元フランスのレオン・マルシャン(Leon Marchand)が男子200メートル個人メドレーを制し、今大会4個目の金メダルに輝いた。

 22歳のマルシャンは歴代2位のタイムとなる1分54秒06で優勝し、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領の目の前でまたしても存在感を示した。

 開幕前は競泳界以外では知名度が低かったものの、この一週間で400メートル個人メドレー、200メートルバタフライ、200メートル平泳ぎと合わせて4冠を達成。国内だけでなく国際的にも旋風を巻き起こし、今大会最大のスターの一人となるのは確実となった。

 女子200メートル背泳ぎでは、カイリー・マッケオン(Kaylee McKeown、オーストラリア)が五輪新記録の2分3秒73で優勝し、ライバルのリーガン・スミス(Regan Smith、米国)を2位に抑えた。

 マッケオンは100メートル背泳ぎも制しており、五輪の同個人種目では2大会負けなしの金メダル4個となった。二つの個人種目で五輪連覇を果たす「ダブルダブル」を達成したオーストラリア選手は、男女を通じて初めてとなる。

 男子50メートル自由形では、キャメロン・マケボイ(Cameron McEvoy、オーストラリア)が21秒25で金メダルを獲得した一方で、前回王者のケーレブ・ドレッセル(Caeleb Dressel、米国)は6位に終わった。2021年東京五輪で5冠に輝いたドレッセルはこの日、100メートルバタフライにも出場したが、準決勝敗退に終わってこの種目の連覇を逃した。(c)AFP/Martin PARRY