【8月2日 AFP】日本政府が商業捕鯨の対象に、地球上で2番目に大きな動物、ナガスクジラを新たに追加すると決定したことを受け、オーストラリア政府は1日、反対を表明した。

 オーストラリアのタニヤ・プリバセック(Tanya Plibersek)環境・水資源相は声明で、「深く失望している」「オーストラリアはあらゆる商業捕鯨に反対しており、すべての国にこの慣行をやめるよう求める」と述べた。

 商業捕鯨を行っているのは、日本、アイスランド、ノルウェーの3か国のみ。日本はこれまで、ミンククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラの3種を対象としていた。2024年の捕獲枠は59頭。

 水産庁職員はAFPに対し、ナガスクジラの資源量が豊富だと確認したと説明。

 追加は数か月にわたり検討されていたが、7月31日に正式発表された。

 国際自然保護連合(IUCN)はナガスクジラを「危急種(VU)」に指定しており、日本の決定を受け、動物愛護活動家は警戒感を強めている。(c)AFP