米ロなどが26人の囚人交換、NATO事務総長「加盟国の協力で実現」
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【8月2日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長は1日、ロシアと西側諸国の間で行われた大規模な囚人交換について、加盟国の緊密な協力によって実現したと称賛した。
ストルテンベルグ氏は「不当に拘束されていた加盟国の市民とロシアの政治犯がきょう釈放されたことを歓迎する。これは加盟国間の緊密な協力によって実現した」「代償を払ったが、不当に投獄された人々の自由および命と比較検討した」と述べた。
米国、ドイツ、ポーランド、スロベニア、ノルウェー、ロシア、ベラルーシで収監されていた26人が解放され、東西間の囚人交換としては冷戦(Cold War)終結以来最大となった。その中には米国人記者のエバン・ゲルシコビッチ(Evan Gershkovich)氏や、独ベルリンでの殺人事件で服役していたロシアの情報部員も含まれていた。
トルコの首都アンカラで、未成年2人を含むロシア人10人と、ロシアで収監されていた欧米人とロシア人16人が交換された。
ストルテンベルグ氏は「ジャーナリストや野党勢力は、脅迫されることなく正当な意見を自由に表明できなければならない」「今回の政治犯らの釈放は外交の勝利だが、ロシアにはまだ不当に拘束されている人々が大勢いる。いまだ不当に収監されている人々全員の解放を求める」と述べた。(c)AFP