【8月2日 AFP】(更新)パリ五輪は1日、テニス男子ダブルス準々決勝が行われ、英国のアンディ・マレー(Andy Murray)/ダニエル・エヴァンス(Daniel Evans)組は2-6、4-6で米国の大会第3シード、テイラー・フリッツ(Taylor Fritz)/トミー・ポール(Tommy Paul)組に敗れた。

 元世界ランキング1位で四大大会(グランドスラム)通算3勝のマレーは、今大会限りでの引退を表明しており、この試合をもって現役生活にピリオドを打つことになった。

 男子テニスに君臨した「ビッグ4」では、2022年にグランドスラム通算20勝のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が現役を退いており、マレーの引退で黄金時代がまた幕を閉じた。

 グランドスラム22勝を誇る38歳のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、けがと闘いながら現役を続けているが、すでに今大会から敗退しており、全仏オープン(French Open)で14度の優勝を果たしたローラン・ギャロス(Roland Garros)でプレーするのは、今回が最後になったかもしれないと示唆している。

 ナダルは全米オープン(US Open Tennis Championships 2024)も欠場する可能性が高いとしており、現役引退の臆測が高まっている。

 マレーは2012年の全米オープンでグランドスラム初優勝を果たすと、13年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)では長年のライバルであるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を決勝で破り、英国人男子として77年ぶりの大会制覇を達成。ウィンブルドンでは16年に2個目のタイトルを獲得した。

 五輪では12年ロンドン五輪と16年リオデジャネイロ五輪で連覇。英国代表としては、15年の国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2015)で母国を79年ぶりの優勝に導いた。ツアー優勝は通算46回。だが、近年は度重なるけがに苦しめられ、世界ランキングは117位まで落ちていた。(c)AFP