【8月1日 AFP】中国は7月31日、米国のジム・マクガバン(Jim McGovern)下院議員(民主党)に制裁を科した。チベット人支援をめぐる「干渉」を理由に挙げた。

 米議会は先月、チベットへの支援を強化する超党派の法案を可決。 マクガバン氏はその起草者の一人だった。

 中国はチベット自治区(Tibet Autonomous Region)で人権侵害を行っていると非難されている。

 中国外務省はマクガバン氏について、「近年、中国の内政に頻繁に干渉している」「中国の主権、安全保障、利益を攻撃した」と非難。

 制裁により、マクガバン氏とその家族は中国への入国を禁じられる他、同氏の中国内の資産凍結が可能になる。

 中国政府はチベットを不可分の一部と見なしており、アクセスを厳しく制限している。

 1912年に清(Qing)朝が滅亡して以降、チベットはおおむね自治を保っていたが、1951年に中国に制圧された。1959年にはチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世がインドに亡命した。(c)AFP