水質問題視される中トライアスロン開催 英仏勢躍動 パリ五輪
発信地:パリ/フランス
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【8月1日 AFP】パリ五輪は31日、セーヌ(Seine)川の水質問題で何日も懸念が続いていたトライアスロンがようやく行われ、男女ともに英仏勢が表彰台入りを果たした。
女子ではフランスのカサンドル・ボグラン(Cassandre Beaugrand)が金メダルを獲得し、2位にスイスのジュリ・デロン (Julie Derron)、3位に英国のベス・ポッター (Beth Potter)が続いた。
セーヌ川の水質悪化で1日延期されていた男子では、英国のアレックス・イー(Alex Yee)がニュージーランドのヘーデン・ワイルド(Hayden Wilde)を最後の直線で逆転し、劇的な優勝を果たした。3位にはフランスのレオ・ベルジェール(Leo Bergere)が入った。
26日の開会式が大雨に見舞われるなど36時間で約1か月分の降水量があった中で、市の下水道システムが圧迫されて未処理の汚水が排出されたことで大腸菌レベルは急上昇していた。29日から30日にかけての夜にも雨が降り、日程が再度延期される恐れもあったが、下水からの排水はなかったという。
男子25位に入った南アフリカのジェイミー・リドル(Jamie Riddle)は記者団に対し、「後でトイレに行くのは間違いない」「何ガロンも水を飲んだから、レース後は楽しいパーティーになりそうだ」と冗談めかして話した。(c)AFP