ヒズボラ軍事部門最高幹部を殺害か イスラエル軍、レバノン首都を空爆
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【7月31日 AFP】イスラエル軍は30日、レバノンの首都ベイルートを同日空爆し、イスラエルが占領するゴラン高原(Golan Heights)で若者12人が死亡したロケット弾攻撃を指揮したイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)の幹部を殺害したと発表した。
イスラエル軍は声明で、「テロ組織ヒズボラの軍事部門最高幹部ファウド・シュクル(Fuad Shukr)を空軍の戦闘機が排除した」としている。
同軍のダニエル・ハガリ(Daniel Hagari)報道官は、シュクル氏は「ヒズボラの最高指導者ハッサン・ナスララ(Hassan Nasrallah)師の右腕で、軍事作戦顧問だった」と説明。先のゴラン高原への攻撃以外の対イスラエル攻撃にも関与したとしている。
一方、ヒズボラの関係筋は、シュクル氏は空爆の標的とされたが、生存していると語った。AFPは現時点で存否を確認できていない。
同筋によると、空爆で2人が死亡した。レバノン保健省は、「民間人の女性1人が死亡、負傷者は68人でうち5人は重傷」との暫定集計を発表した。
同筋によれば、シュクル氏は「レバノン南部における軍事作戦指揮」を担当。2008年にシリア・ダマスカスで車に仕掛けられていた爆弾によって暗殺されたイマド・ムグニヤ(Imad Mughniyeh)司令官の後任だという。ヒズボラは同司令官の暗殺はイスラエルによるものとみている。(c)AFP/Aya Iskandarani with Jay Deshmukh in Jerusalem