中国は国際社会と世界遺産保護の協力続ける 中国外交部
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【7月30日 Xinhua News】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は29日の記者会見で、中国が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦した「北京中軸線-中国の首都の理想的秩序を示す建築物群」など3件の世界遺産登録が決まったことについて、中国は引き続き国際社会と共に世界遺産保護の協力を強化していくと表明した。
林報道官は次のように述べた。われわれは「北京中軸線-中国の首都の理想的秩序を示す建築物群」「巴丹吉林(バダインジャラン)砂漠-砂の塔と湖群」「中国の黄海・渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群(第2段階)」の世界遺産登録が決まったことに心からの祝意を表する。今回の登録で中国の世界遺産の数は世界で2番目に多い59件となった。自然遺産15件、文化遺産と自然遺産の両方の要素を持つ複合遺産4件を含み、世界自然遺産の数は世界一を維持している。
登録決定の背景には、文化遺産の保護・継承、生態環境の保全、美しい中国の建設を続けてきた中国政府と人民のたゆまぬ努力がある。中国政府は世界最長の都市軸である「北京中軸線」の活力を取り戻し、庶民の昔ながらの暮らしと現代的ライフスタイルを融合、共存させるため、100件余りの文化財保護プロジェクトを実施してきた。われわれは「巴丹吉林(バダインジャラン)砂漠-砂の塔と湖群」の地質と地形を自然のままの状態に保ち、「黄海・渤海湾沿岸の渡り鳥生息地」を数千万羽の渡り鳥に不可欠な繁殖地、休息地、越冬地とするため、「緑水青山こそ金山銀山(豊かな自然は金銀同様の価値がある)」の理念を堅持し、生物多様性の保全と環境対策を強化してきた。
世界遺産は人類共通の財産であり、世界遺産の保護・継承は人類共通の責任である。中国は引き続き人類運命共同体の理念を堅持し、国際社会と共に「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」を積極的に履行するとともに、中国の成功経験を共有し、世界遺産保護に関する協力を強化して、世界のエコ文明構築と文明間の交流、学び合いの促進に中国の知恵と中国の力を貢献していく。(c)Xinhua News/AFPBB News