パレスチナ人被収容者を虐待か、兵士9人拘束 イスラエル軍
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【7月30日 AFP】イスラエル軍は29日、同国南部のスデ・テイマン(Sde Teiman)基地に収容されているパレスチナ人1人を「虐待した疑い」で、取り調べのため兵士9人を拘束したと発表した。
同基地は南部ベエルシェバ近郊にあり、昨年10月7日の紛争勃発(ぼっぱつ)以降、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で拘束されたパレスチナ人を収容するために利用されている。
同基地には、兵士が拘束されたのを聞きつけた極右の民間人が押し寄せ、兵士への支持を表明。一部は侵入を試みた。
兵士が収容された北部クファルヨナのベイト・リド基地にも民間人が集まり、拘束に対する抗議デモを行った。
ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は首相府を通じ、「軍基地への侵入を強く非難する」と述べ、平静を呼び掛けた。
紛争が始まって以来、国連(UN)機関や人権団体、ガザ当局者、AFPが取材した解放された被収容者らは、イスラエルの収容施設で虐待が行われていると指摘している。
これに対しイスラエル軍は、収容施設の環境は国際法に準拠していると主張している。
イスラエルメディアは、スデ・テイマン基地で兵士に虐待されたのはパレスチナ人1人だと報じている。
パレスチナの刑務所監視団体はAFPに、看守係の兵士が被収容者をレイプしたと主張した。(c)AFP