障害者支援の質と量を拡充、より包容力ある社会を目指して=中国の取り組み
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【8⽉3⽇ Peopleʼs Daily】北京市内にある北京オリンピック森林公園では、何人かの視覚障害者がボランティアの協力を得て朝日に向かって走っていた。障害者が握る長さ30センチのひものもう片方の端は付き添いランナーのボランティアがしっかり握っている。走り終えた障害者の一人は、耳に吹き付ける風に幸せを感じ、社会生活に溶け込む自信が強まったと語った。
視覚障害者の伴走は簡単ではない。各ボランティアは専門的な訓練を受けている。例えば目隠しをして走る訓練を繰り返す。視覚障害者の走る感覚を理解し体得するためだ。
中国の障害者支援ボランティアは2023年末時点で188万8000人に達した。支援を受けた障害者は延べ2776万人だ。また、障害者支援ボランティアは日増しに専門化し、多様化している。障害者支援ボランティアは比較的簡単な訪問活動や家事サービスだけでなく、各障害者の必要に応じた専門的な支援も行うようになった。障害者の生活の質がさらに改善され、障害者に精神的な慰めがもたらされている。より包容力のある社会環境の創出だ。
各地で、障害者支援ボランティアサービスの質の向上と効率の向上を推進し、各方面の優秀な人材、特に関連技能を身に付けた人材を積極的に活用する取り組みが行われている。障害者の状況に合う支援カリキュラムを開発し、ボランティアの研修レベルを向上させる動きもある。例えば、湖南省(Hunan)は定期的に全省障害者支援ボランティア中堅養成クラスを開催し、「ボランティアと社会管理」「ボランティアの専門化と持続的発展」などのカリキュラムにより、障害者支援ボランティアの専門能力を向上させている。
障害者が必要とすることは多様であり、それぞれが特殊だ。各ボランティアスタッフにはそれぞれの長所がある。そのため、障害者とボランティアのマッチングを向上させる取り組みもある。例えば、上海市(Shanghai)はインターネットを利用して、ボランティアと障害者を「1対1」で結び付ける仕組みを構築した。このことで、障害者それぞれの移動や診察、法律相談などの必要に速やかに対応することができるようになった。今後はこの仕組みの整備を加速して、地域ないし中国全国の障害者支援ボランティアサービスのデータ共有や資源統合、連動をさらに推進し、より専門的なボランティアサービスをより多くの障害者に提供する予定だ。
障害者支援ボランティアサービスをより高いレベルに引き上げることは、社会と文明を進歩させる一環であり、人と人が温かくつながる力の強化でもある。中国は引き続き、政策や資金などの面から障害者支援ボランティアサービスに対する支援と保障を強化し、より多くの専門能力と献身の精神を持つボランティアが参加するよう奨励し、より多くの障害者がよりスムーズで便利に素晴らしい生活を共有できるよう支援していく。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News