【7月26日 AFP】男子テニス元世界ランク1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は25日、パリ五輪のシングルス棄権を表明した。このため、ダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)とペアを組む男子ダブルスが、輝かしいキャリアで迎える最後の戦いになる。

 自身5度目となる五輪出場後に現役を引退するマレーは、先月に背中の嚢胞(のうほう)を取る手術を受けてから全快に至っていない。

 これまで二つの五輪金メダルを獲得しているマレーは、ダブルスがメダル獲得への最高のチャンスだととらえており、「ダン(エヴァンス)とのダブルスに集中するため、シングルスから撤退する決断をした。トレーニングは順調で、チームワークもばっちりだ。また英国代表として出場できることを本当に楽しみにしている」と述べた。

 マレーは2012年のロンドン五輪でシングルスの金メダル、混合ダブルスで銀メダルを獲得。さらに2016年リオデジャネイロ五輪ではシングルス連覇を達成している。

 一方で、女子世界ランク4位のエレナ・ルバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)も五輪を棄権することが明らかになった。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)元女王のルバキナは、この日行われた組み合わせ抽選の際はトーナメント表に名前があったものの、その後削除された。代替選手は、オーストラリアのダリア・サビル(Daria Saville)となっている。(c)AFP