ジョン・メイオールさん死去 90歳 ブリティッシュ・ブルースの草分け
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【7月24日 AFP】ブリティッシュ・ブルースの草分け的存在で、シンガー兼マルチプレーヤーのジョン・メイオール(John Mayall)さんが22日、米カリフォルニア州の自宅で亡くなった。90歳。家族が23日、公表した。
公式フェイスブックページによると、「自宅で安らかに息を引き取った」という。死因は明らかにされていない。
「ブリティッシュ・ブルースのゴッドファーザー」とも呼ばれたメイオールさんは、1960年代にロックおよび、それ以外の音楽に多大なる影響を及ぼした。
30歳だった63年にイングランド北部からロンドンに移り、グラフィックデザイナーの道を諦めて「ブルースブレイカーズ(Bluesbreakers)」を結成。
同バンドは、エリック・クラプトン(Eric Clapton)さん、「フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)」の前身バンドを結成したピーター・グリーン(Peter Green)さん、「ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)」に在籍したミック・テイラー(Mick Taylor)さんら、そうそうたるギタリストを輩出した。
ブルースブレイカーズの1966年のデビューアルバム「Blues Breakers With Eric Clapton」は、ロバート・ジョンソン(Robert Johnson)やオーティス・ラッシュ(Otis Rush)、レイ・チャールズ(Ray Charles)の楽曲などをカバー。力強いギターのアメリカン・ブルースとソウルフルなロックが融合した作品で音楽ファンを魅了した。同アルバムのヒットにより、クラプトンさんは一躍スターダムにのし上がった。
メイオールさんは68年に米カリフォルニアに移住し、72年には全米ツアーも行った。60年代以降、数々の名アルバムを発表。2022年の「The Sun Is Shining Down」が最後のアルバムとなった。
2005年には大英帝国勲章のオフィサー章(OBE)を授与された。(c)AFP