【7⽉26⽇ Peopleʼs Daily】中国では、伝統の要素を取り入れた服飾や工芸品が「国潮」と呼ばれて注目されるようになった。そして海外でもこの「国潮文化」が注目されるようになったことで、中国の輸出産業に新たな潮流が発生した。浙江省(Zhejiang)のある企業は、海外市場で馬面裙という中国式のスカートをはじめとする中国風の衣装の人気が出たことで、自社開発のジャガード織りの生地とその製品の売れ行きが好調になり、中東、アフリカ、欧州などの市場の開拓にも成功したことで、1~5月の輸出額が4000万元(約8億6000万円)を超えた。

 書画や陶磁器も欧州向けに販売され、中国の美容ブランドは海外のSNSで多くのファンの注目を集めている。国潮商品の「海外進出」は、中国の貿易に新たな明るい色を加え、中国の貿易の質の高い発展の新たな脈動を世界に伝えている。

 背景には、時代と共に前進して製造プロセスを高度化してきた中国企業のたゆまぬ努力がある。江蘇省(Jiangsu)蘇州市(Suzhou)に本社を置く華佳絲綢は科学技術の進歩、産業の高度化、消費者の好みの変化などの多くの要素に導かれて、科学技術により企業の発展をけん引するモデルを樹立した。独自開発のカイコの自動化飼育システムは、桑の葉を刻み、給餌し、薬品などの粉の散布などをスマート化した。そのことで、桑の葉1枚、繭1個、糸1本、そして最終製品に至るまで、高効率で安定した生産チェーン体系を構築し、良質なシルク生地の生産の堅固な基礎を確立した。

 国潮文化商品とは伝承と革新が結合したものだ。多くの企業が国潮文化商品について、「文化の追加」を模索している。先ごろ開催された中国(深セン)国際文化産業博覧交易会では、豊富で精美な展示品がより豊富な文化の表現方式を示し、伝統文化を土台にした新たな時代の輝きが放たれた。

 浙江省杭州市(Hangzhou)に本社を置く安若素科技は杭州税関の支持と指導を得て、伝統の要素を盛り込んだ油紙傘の海外への越境電子商取引(EC)販売に取り組んでいる。1日当たりの海外からの受注量は約100件に達した。越境ECによる国潮文化商品の輸出は、海外消費者が中国文化を理解し、中国商品を購入するための新たなルートだ。杭州税関によると、浙江省からの1~5月の文化類商品の輸出額は前年同期比12.2%増の619億9000万元(約1兆3300億円)に達した。中国企業は新たな貿易方式の開拓に積極的に取り組んでいる。

 より多くの中国企業が自国の伝統文化を深く掘り下げ、高品質の製品を発売し、国際的なブランド力を確立するにつれて、国潮文化商品は海外市場でより多くの注文を獲得し、より大きな市場を開拓し、世界に向けて中国製造の新たな魅力を示すに違いない。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News