【7月19日 AFP】オランダ当局は18日、中部ルースデン(Leusden)の広大な自然公園で女児がオオカミにかまれたのを受け、同公園の一部を閉鎖したと発表した。

 両親によると、女児は16日、保育園の遠足の際に太ももをかまれた。

 保育園は17日、女児について、「軽傷」を負ったが「元気」だと説明。ただし「ショック」を受けているという。

 ルースデン当局は、「オオカミが絡む複数の事故」があったため「予防措置」として、現場一帯を閉鎖したと述べた。

 ユトレヒト(Utrecht)州警察の担当者は、かみつきについて警察としては確認できていないが、「深刻に受け止めている」と語った。

 1世紀前に絶滅寸前だった欧州のオオカミは近年、保護活動が実り個体数を著しく増やしている。2023年時点で、欧州連合(EU)加盟国のうち23か国でハイイロオオカミの群が存在し、総個体数は約2万300頭と推定されている。

 オオカミと人が接触する機会も増えており、被害を受ける農家の抗議の声が高まっている。(c)AFP