【7月18日 AFP】仏パリのアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長は17日、水質汚染が問題となっていたセーヌ(Seine)川を泳ぎ、今月開幕のパリ五輪を前に浄化をアピールした。

 イダルゴ市長はゴーグルにウエットスーツ姿で川に入り、平泳ぎからクロールに切り替えて約100メートルを泳いだ。

 遊泳後、記者団に対し「素晴らしい。非常に気持ちよかった」「フレッシュだけど冷たくはない」とコメントした。ともに川に入った大会組織委員会のトニー・エスタンゲ(Tony Estanguet)会長も「これでセーヌ川で五輪を開催する準備は整った」と語った。

 セーヌ川で行われるパリ五輪のトライアスロンのスイムは7月30〜31日と8月5日、オープンウオータースイミングは8月8〜9日に行われる。

 セーヌ川をめぐっては、汚水が川に流入するのを防ぐため14億ユーロ(約2385億円)が投じられていたが、今月初めまでに実施された水質検査では基準を満たせず、当初は先月に予定されていた市長の遊泳も延期になっていた。

 フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領も以前にセーヌ川で泳ぐと宣言していたが、先月に国民議会(下院)の解散と総選挙の実施を決めたことによる政治的な混乱に追われている影響で、この日は姿を見せなかった。(c)AFP/Adam PLOWRIGHT