【7月15日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の民間防衛当局は14日、イスラエル軍によるガザ中部ヌイセラト(Nuseirat)難民キャンプにある学校への空爆で15人が死亡したと発表した。

 攻撃されたのは国連(UN)が運営するアブ・アラバン(Abu Araban)学校で、パレスチナ人の避難先となっていた。

 イスラエル軍はこの8日間で計5回、こうした学校施設を攻撃している。

 民間防衛当局者は、同校には「避難民数千人」がいたとAFPに語った。ほとんどの死者は女性と子どもだという。

 AFPTVの映像によると、3階建ての建物のベランダには衣類や寝具が干してあった。国連のロゴが入った壁は吹き飛ばされ、部屋の内部は損壊していた。

 イスラエル軍は今月6日、同じくヌイセラトでUNRWAが運営するジャウニ(Al-Jawni)学校を攻撃した。UNRWAによると、当時ここには約2000人が避難していた。

 ガザ民間防衛局によると翌7日には、ガザ市(Gaza City)の聖家族学校(Holy Family School)が攻撃されて4人が死亡した他、9日にもガザ南部ハンユニス(Khan Yunis)の学校への空爆で29人が死亡している。

 イスラエル側は、ハマスが学校、病院などの公共施設を拠点に活動していると主張しているが、ハマス側はこの非難を否定している。(c)AFP