アルカラスがウィンブルドン連覇、ジョコ寄せつけずGS4勝目
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【7月15日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)は14日、男子シングルス決勝が行われ、大会第3シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が6-2、6-2、7-6(7-4)のストレートで第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に勝利し、大会連覇を達成。男子テニスに新時代が到来したことを強烈にアピールした。
アルカラスはこれで四大大会(グランドスラム)通算4勝目。21歳以下での達成はボリス・ベッカー(Boris Becker)、ビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)、マッツ・ビランデル(Mats Wilander)に並ぶオープン化以後の最多記録で、全仏オープン(French Open 2024)とウィンブルドンの同一年連勝は史上6人目の快挙となる。
アルカラスはすさまじいパワーと繊細なタッチを兼ね備えたプレーを披露。太陽の降り注ぐセンターコートでジョコビッチを寄せつけず、コートの深い位置から強烈なショットを放つと、代名詞であるドロップショットを連発して観客を沸かせた。
アルカラスは「このトロフィーを勝ち取るのが夢だった。11歳のときにインタビューで、ウィンブルドンで優勝するのが夢だと言ったんだ」と明かし、「僕にとってここが最も美しい大会であり、最も美しいコート、最も美しいトロフィーだ」と喜んだ。
一方、数週間前に手術を受けたばかりの状態で、男女を通じて史上最多に並ぶグランドスラム通算25勝目を目指したジョコビッチだが、今季無冠が続くことになった。今後は自身初の金メダルが懸かるパリ五輪へ気持ちを切り替えていく。
ジョコビッチは「もちろん望んでいた結果ではないが、最初の2セットのテニスは自分としては十分なレベルではなかった」と認め、「一流のテニスを見せたカルロスが素晴らしかった。特にコート深くからのプレーが見事で、きょうの彼はすべてを持っていた」とコメントした。(c)AFP