クレイチコバがウィンブルドン制覇、故ノボトナ氏にささげるGS2勝目
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【7月14日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)は13日、女子シングルス決勝が行われ、大会第31シードのバルボラ・クレイチコバ(Barbora Krejcikova、チェコ)が6-2、2-6、6-4で第7シードのジャスミン・パオリーニ(Jasmine Paolini、イタリア)を下し、優勝を飾った。試合後には、かつて助言をもらった元大会女王で、テニス指導者でもあった故ヤナ・ノボトナ(Jana Novotna)氏に感謝した。
クレイチコバはこれで2021年の全仏オープン(French Open 2021)に続く四大大会(グランドスラム)2勝目。試合直後のインタビューでは、26年前に大会を制し、2017年にがんのため49歳で死去したノボトナ氏との思い出について、同じチェコの選手からキャリアに関する助言を得ようと、手紙を渡したことがあると振り返った。
「あの日、彼女の家のドアをノックして人生が変わった」と話したクレイチコバは、「ジュニアが終わった頃で、どうすればいいか悩んでいた。プロでテニスを続けるべきか、それとも進学すべきか。そんなとき、私には才能があるから絶対にプロになるべきだと言ってくれたのが彼女だった。亡くなる前には、私ならグランドスラムを勝てると言われた」とコメント。「2021年の全仏でそれを達成できた。1998年にヤナが取ったのと同じトロフィーを獲得できるなんて信じられないし、夢にも思わなかった」と喜んだ。
この日は最終ゲームで緊張との戦いを強いられ、2本のブレークポイントをしのいだ後、3本目のチャンピオンシップポイントを獲得してタイトルをつかんだ。2016年以降、ウィンブルドンの女子シングルスでは毎年別の選手が優勝しており、クレイチコバで8人目。優勝後には「うそみたい。テニスキャリアでも、人生でも最高の日になった」と話した。
対するパオリーニは、6月の全仏オープンでも決勝でイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)に敗れており、グランドスラムでは2大会連続決勝で涙をのむ結果となった。(c)AFP/Dave JAMES