【7月13日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)は12日、男子シングルス準決勝が行われ、前回王者で大会第3シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は、6-7(1-7)、6-3、6-4、6-4で第5シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)を退け、四大大会(グランドスラム)で自身4度目の決勝進出を決めた。

 アルカラスはこの日、55本のウイナーで相手の31本を上回るなどし、1セットダウンから勝利を収めた。14日の頂上決戦では、通算7度の大会制覇を誇るノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と激突する。タイトルを獲得すれば、全仏オープン(French Open 2024)とウィンブルドンで同年優勝を果たす史上6人目の快挙となる。 

 全米オープン(US Open Tennis Championships)の元王者であるメドベージェフは第1セット、2度ブレークして試合の主導権を握った。しかし、第9ゲームでツーバウンドをコールされたことに腹を立て、審判に暴言を吐いたスポーツマンらしからぬ行為で警告を受けるなどし、このゲームを落として並ばれた。

 それでもこの逆境をはねのけ、その後迎えたタイブレークは一方的な展開でものにし、セットを先取。審判に何と言ったのか聞かれると、使った言葉の意味は説明せずに、「小さいネコだ。良い言葉だが、ここではふさわしい意味ではなかった」と答えた。

 第2セットに入るとアルカラスが圧巻の巻き返しを見せ、計27本に及んだラリーを制した後、第4ゲームをブレークしてゲームカウント3-1とリード。第3セットには14本のウイナーを記録して第3ゲームで貴重なブレークに成功し、このセットを制した。

 メドベージェフも第4セット序盤にブレークしたものの、その後はアルカラスが攻勢を維持して4-3のリードを奪うと、そのまま勝利を収めた。(c)AFP