寧夏回族自治区は公共文化サービスの拡充を推進
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【7⽉16⽇ Peopleʼs Daily】中国・寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)固原市(Guyuan)西吉県(Xiji)硝河郷(Xiaohe)の住人の蘇占山(Su Zhanshan)さんは、太陽に照らされながら坂道を急いで登っていた。飼育している牛が食欲をなくし、心配になったのだ。途中で出会った別の住人が蘇占山さんの深刻な表情を見て、何をするのか尋ねた。蘇占山さんは「本を探す」とだけ言った。
蘇占山さんは村はずれにある図書館に入った。そこで見つけた「肉牛飼育技術ハンドブック」を調べて、飼料と塩の配合比率に問題があって、牛の胃が不調になったと知った。蘇さんは「今では牛に問題が出れば、図書館に走ります」と言った。
寧夏回族自治区は近年、農村公共文化サービスの充実に力を入れている。西吉県では2017年に県内295村に村の総合文化サービスセンターが建設された。住人が知識を学び、文化活動を展開する拠点だ。
西吉県関係者によると、各村の図書館の書籍数は1000冊以上ある。農村の実情を踏まえて、農業技術関連の書籍の割合が6割以上という。
19歳の蘇占虎(Su Zhanhu)さんは携帯電話を使って、閲覧受け付け機のQRコードをスキャンした。すると電子版「溶接工の基本技術」が現れた。蘇占虎さんは学校で自動車修理を学んで街の自動車修理工場で働き始めたが、学校で学んだことだけでは仕事に対応できなかった。年越しの際に農村部の実家に戻ったところ、必要とする本を図書館で見つけた。最新の電子書籍が閲覧でき、とても便利という。
西吉県図書館の馬有国(Ma Youguo)館長は、「農村部での図書館では、デジタルシステムと書籍の浸透が大切です。農村部の図書館の書籍は少なく、更新は困難です」と説明した。県図書館は書籍の浸透を高めるために貸し出し制度を構築した。この制度は将来的には、人々の求めに対応するための書物の調達にも役立てられるという。
中国共産党硝河郷委員会の王志傑(Wang Zhijie)書記は、「図書館はますます多くの役割を担うようになりました。本を読むだけでなく、自習の場であり、活動の場でもあります」と説明した。かつての図書館には十数平方メートルの建物が1棟あるだけで、単純な閲覧機能しかなかった。現在では本棚を改装しパソコンも追加し、机や椅子も充実された。便利になったことで来館者が増え、活動の種類も増えたという。
西吉県ではここ数年で、関連するモデルプロジェクトに基づいて図書館を拡張して、各種文化用品や映像機器なども置くようにした。
蘇占山さんによると、住人は図書館を中心に作られた文化活動施設が大好きだ。農閑期になると皆が集まって、将棋を指したり踊ったりする。地元の伝統音楽劇の秦腔のチームも結成された。蘇占山さんは「村の皆が集まり、元気が出ます。暮らしがつまらないなどと、思うわけがありませんよ」と言った。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News