【7月12日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)は11日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第31シードのバルボラ・クレイチコバ(Barbora Krejcikova、チェコ)が3-6、6-3、6-4で第4シードのエレナ・ルバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)から逆転勝利を飾り、決勝に進出した。

 2021年の全仏オープン(French Open 2021)女王である28歳のクレイチコバは、ウィンブルドンのセンターコートでルバキナを2時間7分で退け、四大大会(グランドスラム)では自身2度目の頂上決戦に駒を進めた。13日の決勝では、第7シードのジャスミン・パオリーニ(Jasmine Paolini、イタリア)と激突する。

 今季は全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)で8強入りする幸先の良いスタートを切ったクレイチコバだったが、全仏では1回戦敗退に終わる大きな挫折を味わった。背中のけがや体調不良に苦み、この5か月では白星がわずか3個にとどまっていた中、今大会では目覚ましいプレーを披露し、ようやく本来の調子を見いだした。

 一方、2022年大会の女王である25歳のルバキナは、ここまでわずか1セットしか落としておらず、ウィンブルドンでの戦績を21戦19勝に伸ばす圧倒的な強さを見せていた中、第1セットでいきなり2ゲームをブレークして0-4のリードを奪うと、そのまま一方的な展開でこのセットを制した。

 しかし第2セットに入ると、これがキャリア初のウィンブルドン準決勝となったクレイチコバが、第6ゲームで貴重なブレークに成功し、試合の流れを引き寄せた。そして迎えた最終セットではクレイチコバが勢いを維持したのに対し、ルバキナは消耗して第7ゲームでブレークを許した。(c)AFP/Steven GRIFFITHS