【7月10日 AFP】欧州宇宙機関(ESA)は9日、新型主力ロケット「アリアン6(Ariane 6)」の打ち上げに初めて成功し、搭載された人工衛星を地球軌道に投入した。

 アリアン6ロケットは、南米のフランス領ギアナにあるクールー(Kourou)から、現地時間午後4時(日本時間10日午前4時)に打ち上げられた。

 ロケットには、小型衛星や実験装置の他、大気圏再突入カプセル2基が搭載されていた。

 打ち上げと衛星の軌道投入には成功したが、ミッション後半に予定されていた大気圏再突入の試みは失敗した。

 1世代前の主力ロケット「アリアン5(Ariane 5)」の最後の打ち上げから1年がたち、欧州では、実業家イーロン・マスク(Elon Musk)氏率いる宇宙開発企業スペースX(SpaceX)などに衛星の打ち上げを依存せざるを得ない状況が続いていた。

 打ち上げの成功を受けて、ESAのジョセフ・アッシュバッハー(Josef Aschbacher)長官は「今日は欧州にとって歴史的な日となった」とコメントした。(c)AFP