【7月9日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)は8日、女子シングルス4回戦が行われ、大会第21シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)は6-2、6-1のストレートで王欣瑜(Wang Xinyu、ワン・シンユ、中国)に快勝し、準々決勝に進出した。

 試合の数時間前にはロシアによるウクライナ各地へのミサイル攻撃で37人が死亡し、首都キーウでは小児病院にもミサイルが直撃する出来事があり、胸元に黒いリボンをつけて試合に臨んでいたスビトリーナは、自身の勝利が母国の人々にとって「小さな光」になることを望んでいると語った。

 試合後のオンコートインタビューでは涙を流しながら、「ウクライナの人々にとって、きょうは本当につらい日になった」「試合に集中するのは簡単ではなかった。けさニュースを読んでコートに出るのは本当に難しかったから。だから、きょうは試合に出て勝ててうれしい」と話し、最後は観客の応援に感謝した。

 ウィンブルドンでは2度のベスト4入りを誇るスビトリーナは準々決勝で、2022年大会覇者のエレナ・ルバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)と対戦する。(c)AFP/Dave JAMES