【7月9日 Xinhua News】中国では大学統一入試「高考」が終わり、各大学が学生募集シーズンを迎えている。「ジャイアントパンダの古里」と呼ばれる四川省南充市にある西華師範大学でも、今秋から正式に学生を受け入れる「パンダ学院」の学生募集が進んでいる。野生動物・自然保護区管理専攻の第1期生50人の採用を予定する。

 西華師範大学パンダ学院は昨年9月、中国初のパンダ専門学部として正式に設立された。同大は四川省の重点大学で、西南山系の希少な野生動植物資源の生態保護に長期にわたり取り組んできた。野生パンダ生態学の分野では、研究の開始が最も早く、継続期間が最も長く、影響力が最も大きい高等教育機関であり、「パンダ大学」と称えられる。

 同大学の王元君(おう・げんくん)党委書記によると、パンダ学院は人材養成、科学研究、社会サービス、文化伝承、国際交流の五つの主要機能を担い、パンダを含む希少動植物保護におけるハイレベルな専門人材の育成に取り組む。さらに生態環境の保護、生息地の修復と管理、パンダ国家公園の建設と管理、パンダ個体群の回復と野生復帰、パンダ文化の研究とコミュニケーションなどで重要な役割を果たし、人類の生存に欠かせない水や山などの自然を共にしっかり守っていく。(c)Xinhua News/AFPBB News