マレー「永遠にプレーをしたい」 ウィンブルドン男子複は初戦敗退
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【7月5日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)は4日、男子ダブルス1回戦が行われ、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)は兄ジェイミー(Jamie Murray、英国)とのペアで、リンキー・ヒジカタ(Rinky Hijikata、オーストラリア)/ジョン・ピアーズ(John Peers、オーストラリア)組に6-7(6-8)、4-6で敗れた。ウィンブルドンに別れを告げようとしているマレーは試合後、熱狂的なファンの前で公然と涙を流し、「永遠にプレーをしたい」と語った。
シングルスで大会を2度制覇しているマレーは、パリ五輪での引退を前に、ウィンブルドンではエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)との混合ダブルスの試合も残している。
マレーは「プレーし続けたいのにできないは残念。今は体力的に厳しすぎる。けがが積み重なって、ひどくなっている」と述べ、「永遠にプレーをしたい。このスポーツが大好きで、多くのことを学んだ。これからの人生で役立つ多くの教訓を押してくれた。やめたくない」と続けた。
「ジェイミーとプレーできたのは、もちろん特別なことだった。(ウィンブルドンで)プレーする機会はこれまでなかった。体力的には楽ではなかったが、やり遂げられてよかった」
2019年に人工股関節の手術をし、今年に入って足首を負傷すると、先日には脊椎囊胞(のうほう)の摘出手術を受けてウィンブルドンのシングルスを棄権したマレーは、不本意ながら終わりの兆しを受け入れた。
これまでにマレーは四大大会(グランドスラム)で3回優勝を飾ると、五輪金メダルを2個獲得し、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup)でも優勝を飾った。
元世界ランク1位のマレーをたたえるロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)氏、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)氏らスター選手のビデオメッセージが流れると、マレーは涙をこぼした。
また同い年で、長年のライバルであるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、スポットライトを浴びたマレーをコートサイドから見守っていた。
感動的なスピーチを終えたマレーは、ジョコビッチやジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏、マルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏らに見送られながら、センターコートを後にした。(c)AFP