国会議事堂駅の地下鉄改札口(c)news1
国会議事堂駅の地下鉄改札口(c)news1

【07月04日 KOREA WAVE】ソウル市無制限公共交通定期券「気候同行カード」がモデル事業を終え、1日に本事業を始めた。市はリバーバスと自動運転バスまで使用範囲を広げ、後払い機能を追加するなど、特典と機能を拡大した。

ソウル市によると、「気候同行カード」は、気候変動への対応と市民の交通費負担の緩和という二つの目的を一度に達成するために導入した公共交通機関の定期券で、月6万5000ウォン(貸自転車のタルンイを含まない6万2000ウォン)ソウル市内の地下鉄、バス、公共自転車タルンイまで回数と関係なく無制限に利用できる。

1月27日にモデル事業を実施して以来、販売数は約160万枚で、平日の平均利用者は54万人に達し、1人当たり月平均約3万ウォンの交通費削減の恩恵を受けていることがわかった。

本事業期間には特典範囲が広くなり、後払い機能が導入される。特に11月にはデビッドカード・クレジットカード決済機能を組み合わせた後払いカードが発売される。後払いカードは毎月の決済日に気候同行カードの利用代金が自動請求され、30日ごとにチャージする必要なく利用できる。

今までは気候同行カードを購入金額分使用しなかった場合、本人が申請して初めて差額を後日返してもらうことができた。クレジットカードで購入した場合は使用終了日から15日以内、モバイルカードは使用期間が満了する前に申請しなければならない。申請期間を逃すと払い戻しを受けることができないので注意が必要だ。

満19~39歳のための「青年割引」もさらに便利になる。今後は青年たちは7000ウォン割引された5万5000ウォン(タルンイを含まず)と5万8000ウォンですぐにチャージして使うことができる。

市が青年割引政策を発表した2月26日から6月30日の間、気候同行カードをチャージした人たちは事後申請することで遡って払い戻しを受けることができる。払い戻し申請は7月2日から8月5日までTマネーカード&ペイホームページで可能で、払い戻しなしで30日満了した場合にのみ払い戻しを申請することができる。

1カ月単位で販売される単一券種は「短期券」に細分化される。従来の気候同行カードはタルンイの使用有無によって2種類の中からしか選べなかったが、7月1日からは短期券(1~7日)として種類が多様化する。

外国人観光客とソウル訪問客のための短期券は▽1日券(5000ウォン)▽2日券(8000ウォン)▽3日券(1万ウォン)▽5日券(1万5000ウォン)▽7日券(2万ウォン)の計5種で、滞在期間に合わせて購入・使用できる。

市は現在利用できる地下鉄、バスなどの他にもリバーバス、自動運転バスにまで使用範囲を広げていく。

7月から有料になる青瓦台路線の自動運転バスで気候同行カードを使用することができ、今後追加される早朝の自動運転バスまで拡大する。月3000ウォンを追加すれば10月に運行される予定の「漢江リバーバス」でも気候同行カードが使える。

市は気候同行カードを使用可能地域を近隣地域まで広げていく。3月の金浦ゴールドラインから始まり、11月ごろには地下鉄3号線のうち、高陽市の区間まで使用範囲が拡大する。

文化施設への入場など、割引特典も増える。7月からはソウル大公園とソウル植物園を50%割引した金額で入場できる。家族ミュージカル「ペインターズ」も20%割引で観覧できる。外国人観光客など短期券購入者も期間割引特典を受けることができる。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News