【6月27日 AFP】イスラエルのヨアブ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は26日、訪問先の米ワシントンで、レバノンでの戦争は望んでいないとしながら、外交で問題が解決できない場合、イスラエルにはレバノンを「石器時代」に逆戻りさせるだけの能力があると述べた。

 ここ数週間、イスラエル軍とレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)が本格的な軍事衝突に突入するのではないかとの懸念が高まっている。

 ガラント氏は記者団に「戦争は望んでいない。イスラエルにとって良いことではないからだ。レバノンを石器時代に逆戻りさせることは可能だが、それは望んでいない」とし、「いざ戦争となれば、われわれが多大な損害をレバノンに与えられることをヒズボラも十分理解している」と続けた。

 またガラント氏は同日、ここ数か月間でイスラエル軍はヒズボラの「テロリスト」を400人以上殺害したと述べた。

 AFPの集計によれば、昨年10月7日以降、イスラエル軍とヒズボラとの一連の衝突でレバノンでは民間人94人を含む少なくとも481人が死亡している。(c)AFP