【6月25日 AFP】エジプト観光・考古省は24日、南部の都市アスワン(Aswan)で新たに発見された古代の墓によって、当時流行していた「疾患に関する新たな情報」が明らかになる可能性があると発表した。

 エジプトとイタリアの合同調査団は2018年以来、ナイル川(Nile River)の西岸、アスワン市中心部の向かい側の地域を発掘してきた。

 新たに発見された墓は33人分で、年代は紀元前7世紀~紀元後4世紀頃、古代エジプト後期から古代ギリシャ・ローマ時代という長期間にまたがっている。

 エジプト考古最高評議会(Egyptian Supreme Council of Antiquities)の考古部門を率いるアイマン・アシュマウィ(Ayman Ashmawy)氏は、ミイラを調査した結果、埋葬された人々の30〜40%は乳児期から青年期までに早死にしていたことが明らかになったと述べた。

 また、イタリア側の調査団長を務めたミラノ大学(University of Milan)のパトリツィア・ピアチェンティーニ(Patrizia Piacentini)教授(エジプト学・考古学)によると、遺骨の予備調査では、感染症に罹患(りかん)していた痕跡や、骨に異常が認められる遺体が確認された。

 成人女性の複数の遺体には骨盤に傷があった。また他のミイラでは「貧血、栄養失調、胸部疾患、結核、骨粗しょう症の兆候」が見られたという。

 アスワンおよびヌビア(Nubia)遺跡調査の総責任者を務めるアブデルモネイム・サイード(Abdelmoneim Said)氏は、「発見された遺体の中には、女性とみられる成人と、1歳か2歳で亡くなったと思われる子どもがいた。二つの遺体は石棺の中で寄り添ったままだった」と語った。(c)AFP