【6月22日 AFP】アフリカ西部シエラレオネの議会(一院制)は20日、児童婚を禁止する法案を可決した。成立にはジュリウス・マーダ・ビオ(Julius Maada Bio)大統領の署名が必要。子どもの権利保護を訴える国際非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン(Save The Children)」は、「歴史的」な一歩だとたたえた。

 同法案は、18歳未満以下の少女との結婚を犯罪化し、違反者に15年以下の禁錮または2000ドル(約32万円)以上の罰金を科すもの。

 セーブ・ザ・チルドレン・シエラレオネ支部長のパトリック・アナロ(Patrick Analo)氏は、「これは歴史的な瞬間であり、自分たちの権利を求めて運動してきたシエラレオネ全土の子どもたちの並外れた成果だ」と称賛。

「幼くして結婚させられる少女たちは、子ども時代だけではなく将来も奪われている」と指摘した。

 国連児童基金(UNICEF、ユニセフ)によれば、シエラレオネでは、少女の3人に1人は18歳未満で結婚させられており、その数は80万人に上る。うち40万人は15歳未満で結婚させられたという。

 同国での児童婚は、徐々にだが減少している。(c)AFP