【6月21日 AFP】アルメニアは21日、パレスチナ国家を承認すると発表した。

「国際法、国家の平等、主権、平和的共存へのコミットメントを確認し、アルメニア共和国はパレスチナ国家を承認する」とアルメニア政府は発表。イスラエル軍によるガザ地区(Gaza Strip)での軍事作戦を非難し、「民間人に対する暴力」に反対する立場を表明した。

 一方で、ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)がイスラエルから拉致した民間人を拘束していることも非難し、「国際コミュニティーと共に人質の解放を訴える」と述べた。

 アルメニア政府は、「中東地域における長期的な平和と安定の確立」への強い関心についても触れている。

 パレスチナ自治政府(PA)幹部のフセイン・シェイフ(Hussein Al-Sheikh)氏はアルメニアの決定を歓迎した。

 アルメニア政府も約10年にわたり係争地ナゴルノカラバフ(Nagorno-Karabakh)をめぐり隣国アゼルバイジャンと対立している。イスラエルはアゼルバイジャンにとっての主な兵器の調達先となっている。(c)AFP