【6月19日 AFP】男子テニス、シンチ選手権(2024 cinch Championships)は18日、シングルス1回戦が行われ、これが今大会最後の出場になるとみられるアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が6‐3、3‐6、6‐3でアレクセイ・ポピリン(Alexei Popyrin、オーストラリア)を下し、ツアーレベル通算1000試合目を白星で飾って2回戦に進出した。

 英ロンドンで開催されるこの大会で最多5度の優勝を誇るマレーは、第2セットを落とした後に肉体面が厳しくなった様子で、サーブを打つたびに険しい表情を見せていた。

 それでも第3セットは持ち直して得意のクロスコートショットを決めるなどして地元の大歓声を受けると、最後は冷静なバックハンドショットで1時間51分の試合を締めくくった。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)かパリ五輪後の現役引退が見込まれているマレーは、「どんな勝利も大事だ。だからこそ自分たちはプレーする。ウィンブルドンまであと数週間だから、試合に出て自信をつけたい。ここでまた勝てたのはうれしい」と述べた。

 一方、全仏オープンテニス(French Open 2024)を制した大会第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は、ベストな状態とは言えず中盤に調子を崩したものの、フランシスコ・セルンドロ(Francisco Cerundolo、アルゼンチン)に6‐1、7‐5で勝利した。

 第1セットはアンフォーストエラーを1本に抑えて主導権を握ったものの、第2セットは序盤からプレーレベルが落ちてゲームカウント2‐5とリードを奪われた。それでも、そこから巻き返して3本のセットポイントをしのぐと、グラス(芝)コートでの連勝を13に伸ばした。

 昨年のこの大会を制し、ウィンブルドンでも優勝を飾ったアルカラスは、2回戦でジャック・ドレイパー(Jack Draper、英国)と対戦する。

 一方、第2シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)は、6‐1、4‐6、2‐6でロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti、イタリア)に番狂わせを喫した。(c)AFP