【6月18日 AFP】23-24NBAファイナル（7回戦制）は17日、米マサチューセッツ州ボストン（Boston）で第5戦が行われ、ボストン・セルティックス（Boston Celtics）は106‐88でダラス・マーベリックス（Dallas Mavericks）に圧勝し、リーグ最多を更新する18回目の王座を獲得した。

　14日の第4戦では38点差の大敗を喫したセルティックスは、マーベリックスの反撃のチャンスを封じて本拠地TDガーデン（TD Garden）で勝利を収めてシリーズ戦績を4勝1敗とし、最多優勝回数で並んでいたロサンゼルス・レイカーズ（Los Angeles Lakers）を突き放した。セルティックスのNBA制覇は、そのレイカーズを下した2007-08シーズン以来16年ぶりとなった。

　31点を記録したセルティックスのジェイソン・テイタム（Jayson Tatum）は「オーマイゴッド。現実じゃないみたいだ。やった。信じられない気持ちだ。言葉が出ない」と喜んだ。

　セルティックスでは、ファイナルの最優秀選手（MVP）に選出されたジェイレン・ブラウン（Jaylen Brown）が21点、ジュルー・ホリデー（Jrue Holiday）が15点、デリック・ホワイト（Derrick White）が14点を記録した。

　セルティックスは前半に主導権を握ってハーフタイムまでに67‐46とリードを広げ、勝利への基盤を築いた。第2クオーター終盤から最後のブザーまで2桁のリードを保ち、大敗後に再び優位性を示した。

　第3クオーターの終わりごろにマーベリックスは巻き返しの兆しを見せたが、最終クオーター開始時の差は19点。セルティックスはミスマッチをうまく利用して自由に得点を重ねてその差を維持し、ホームの観客が大歓声を送る中でチームが敗戦を喫する可能性は万が一にもなかった。

　一方敗れたマーベリックスは、ルカ・ドンチッチ（Luka Doncic）とカイリー・アービング（Kyrie Irving）にけん引されてウエスタンカンファレンス第5シードから番狂わせを重ねて勝ち上がってきたものの、ファイナルでは残念な終わりを迎えた。第4戦で圧巻のプレーを披露したドンチッチは28点、アービングは15点にとどまった。(c)AFP