ドイツ警察、国外に移民置き去りか ポーランドが説明要求へ
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【6月18日 AFP】ポーランドのドナルド・トゥスク(Donald Tusk)首相は17日、ドイツ警察が国境を越えてポーランド領内に入り、移民の家族を車から降ろして置き去りにしたとされる件について、「容認し難い」と非難し、ドイツ側に説明を求める方針を示した。
ポーランドのニュースサイト「Chojna24.pl」が公開した動画によれば、ドイツ警察は14日朝、ワゴン車でポーランド領内に入り、国境沿いにあるオシヌフドルニ(Osinow Dolny)の駐車場で大人2人と子ども3人の移民を降ろした。同サイトが引用した目撃者の証言によると、警察車両はその後すぐにドイツに引き返した。
移民5人は、通行人から通報を受けたポーランドの警察と国境警備隊によって保護された。
トゥスク氏はX(旧ツイッター)で、「ポーランド領内でドイツ警察と移民家族が関与した容認し難い一件について」ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相と協議し、「詳しい説明を求める」と表明した。
ポーランドの国境警備隊は17日、「状況を明らかにするため」にドイツの国境警備隊に連絡したとXで発表。
ドイツ警察の行動は「両国の当局同士の協力に関する原則と、人の移送に関する法律に違反している」とし、「ドイツ当局がこうした決定を恣意(しい)的に下すことはできない」と主張した。(c)AFP