【6月17日 AFP】男子ゴルフの今季メジャー第3戦、全米オープン選手権(2024 US Open Championship)で優勝を果たしたブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)が、最終ホールでのバンカーからのショットについて、「人生最高」の一打だったと振り返った。

 途中2打差の首位に立っていたロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)が上がり4ホールで3ボギーをたたいて2位に後退する中、最終ホールを迎えたデシャンボーはティーショットを左のウェイストエリアに入れ、第2打もバンカーに捕まった。しかしそこからピンそば約1.2メートルに寄せると、緊張感が高まる中で重要なパーパットを沈めて1打差の優勝を飾った。

 デシャンボーは「あのバンカーショットは、人生最高のショットだった」と振り返り、「18番であのアップアンドダウン(グリーンに乗せて次のパットを入れること)を決められて本当に良かった。夢がかなった」と喜んだ。

 全米オープン制覇は、2020年に続く自身2回目。しかし先月の全米プロゴルフ選手権(2024 PGA Championship)では準優勝に終わっており、その二の舞は避けたかったという。デシャンボーは「また2位はごめんだった。全米プロは本当につらかった」と話すと、「胸が張り裂けそうだった。だから今回は本当に優勝したかった」と語った。

「18番のバンカーショットでは、キャディーがやれると言ってくれた」と、励ましてくれたキャディーのグレゴリー・ボーディーン(Gregory Bodine)氏にも感謝。さらに集中力を保てたのは、今は亡き父親と、1999年に同じコースで全米オープンを制した数か月後に亡くなったペイン・スチュワート(Payne Stewart)氏のことを大会中ずっと考えていたおかげだと話した。

「頭の片隅で父が後押ししてくれた。ペインも同じように頭の片隅にいた。だから彼らのためにも優勝したかった」 (c)AFP/Jim SLATER