【6月17日 AFP】第92回ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race 2024)は16日、仏ルマン(Le Mans)のサルト・サーキット(Circuit de la Sarthe)で決勝のゴールを迎え、フェラーリ(Ferrari)50号車が優勝し、チームは大会連覇を達成した。

 ニクラス・ニールセン(Nicklas Nielsen)、アントニオ・フオコ(Antonio Fuoco)、ミゲル・モリーナ(Miguel Molina)が担当する50号車は、ニールセンがトップでチェッカーフラッグを受けて伝統の過酷なレースを制した。トヨタ(Toyota)7号車が2位、昨年優勝したフェラーリ51号車が3位に入った。

 ポールポジションから出たポルシェ(Porsche)6号車はわずかに表彰台に届かず4位。トヨタ8号車が5位で、ここまでが約1分差という接戦だった。

 合計311周、4238キロに及んだレースは、仏サッカー界のレジェンドであるジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏の合図で62台がスタートを切ると、消耗戦の様相を呈し、夜には雨がしつこく降り続いてイエローフラッグの時間が長く続いた。

 これにより、普段は時速300キロ以上で疾走する高性能のまばゆいレーシングカーは、地元のスーパーマーケットへ向かうファミリーカーのような速度で走ることを強いられた。トヨタで以前ルマンを勝っているブレンドン・ハートレー(Brendon Hartley)ら、狭いコックピットでアクセルを踏んでいられず、膝のけいれんを訴えるドライバーもいた。

 バイクレースのレジェンドであるバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi)は、チームWRT(Team WRT)からLMGT3クラスに出走したが、担当するマシンがクラッシュし、リタイアに終わった。(c)AFP